Auto Labo Racing、「素ヤリス」でシーズン最終戦(ST-5Fクラス)を6位入賞で飾る
2025年10月25日〜26日に岡山国際サーキットで開催された「ENEOS スーパー耐久シリーズ2025 Empowered by BRIDGESTONE 第6戦 スーパー耐久レースin岡山」において、AutoLabo Racingは、ST-5Fクラスの最終戦を6位入賞で締めくくりました。
以下、レポートからの抜粋となります。
専有走行:苦手な路面を克服し、大幅タイムアップ
ドライバーは前回同様、ヤリスカップ出身トリオであるAドライバー吹谷禎一郎選手、Bドライバー小尾夏月選手、Cドライバー茂利大輔選手が担当しました。
レースウィーク初日の専有走行では、岡山国際サーキットを得意とする吹谷選手が基準タイムを計測しましたが、茂利選手は6年ぶりの走行、小尾選手は初の走行となりました。3人のドライバーは事前に車載動画を確認し、走行に臨みました。
独特のスリッピーな路面に苦戦しつつも、茂利選手は吹谷選手と並ぶ56秒フラットを記録しました。ロガー分析後、ピーキーな挙動を誘発するアスファルトへの攻略法を考案し、國松代表の提案でフロントのブレーキパッドを硬いものに変更してターンインのコントロール性改善を図りました。
午後の専有走行では、路面コンディション改善も手伝い、小尾選手がエースドライバーの意地を見せる54秒6を記録し、大幅なタイムアップを果たしました。
予選:クラス最後尾ながら、トップとの差を詰める
10月25日(土)午後の予選は、雨が上がり路面が完全にドライな状態で行われました。
Aドライバー予選で吹谷選手は、新品タイヤの性能を使い切り、自己ベストとなる1分53秒621を記録。続くBドライバー予選では、小尾選手も期待に応え1分53秒045を記録しました。
予選結果はクラス最後尾となりましたが、前方の#110 ACCES BARDEN VITZとの差はA・B合算でわずか3秒であり、決勝での逆転の可能性を十分に残しました。
決勝:雨のコンディションでヤリスのポテンシャルを発揮し、6位フィニッシュ
決勝日は朝から小雨が降り続き、不安定な天候によりタイヤ選択が難しいレースウィークとなりました。チームはグリッド上で深溝レインタイヤから浅溝レインタイヤへの交換を決断しました。
3時間レースのスタートドライバーは小尾選手。ぶっつけ本番のフルウェットコンディションの中、スタート直後から#110 VITZを猛追し、6周目でこれをかわして6位に浮上しました。その後もリードを広げ、ヤリスは非力ながらシャシーと足回りの完成度が高く、コーナーリングスピードでは上位のフィット勢を凌ぐパフォーマンスを発揮しました。
残り1時間50分の時点で茂利選手に交代。雨量は減ったものの路面が濡れるトリッキーなコンディションの中、ウェットタイヤに適応し、ほぼ小尾選手と同じペースで周回を重ねました。
残り1時間になる頃、路面が乾き始め、スリックタイヤを履いた車両がペースを上げました。ここで吹谷選手に最後のバトンを託し、濡れている箇所が残るトリッキーな路面を巧みにタイヤを温めながら走行。
#291 AutoLabo Racing 素ヤリスは、見事6位入賞でシーズンを締め括りました。
國松代表コメント:シーズンを締めくくる入賞と今後の展望
「今回は、土曜日と日曜日の天候が不安定でタイヤ選択に悩まされたレースウィークでした。ドライバーは経験の少ない岡山で、路面変化が激しかったにも関わらず安定したドライビングだったと思います。3人でロガーを分析して精力的に学習しているので、非常に頼もしいです。順位としては6位ですが入賞を果たし、雨の走りでは爪痕を残したと思います。
今シーズンの素ヤリスでのレースはこれで完了ですが、まだスイフトスポーツでの富士が残っています。今後もスズキさん・トヨタさんとの協力関係を深め、マシン開発に尽力したいと思います。」
スーパ耐久TV【公式Youtubeチャンネル】第6戦 スーパー耐久レース in 岡山 決勝
Auto Labo Racing
#291「素ヤリス」参戦クラス:ST-5F
【見どころ】
0:47:07 チーム紹介
0:49:08 レース直前STMOドライビングアンバサダー「ロニー・クインタレッリ」氏紹介
3:50:30 チェッカーフラッグ
AutoLabo Racingは、次なる最終戦富士スピードウェイでのST-4クラス(スイフトスポーツ)の挑戦を控えています。今回の岡山での経験を活かし、さらなる高みを目指すチームの活動に、これからもご注目ください。
【Auto Labo Racing】スーパー耐久Rd.6-岡山国際サーキット_レポート[PDF]
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